このページではTimeTracker NX 4.5の新機能や変更された機能、改善点などを紹介します。
新機能
Excelからのコピー&ペースト
Excelで作成したプロジェクト計画(WBS)をコピー&ペーストで TimeTracker NX に張り付けることができるようになりました。リソースのアサインや開始日/終了日もまとめて反映できるため、WBS作成の手間を削減できます。
また、TimeTracker NXに張り付けた後はExcel連携機能を使うことでExcelと双方向で値を反映することができるため、Excelしか使わない他チームとのプロジェクトでも TimeTracker NX上での管理が容易になります。
ワークアイテム単位のセキュリティ [Professional Editionのみ]
従来のプロジェクト単位のアクセス制限に加え、ワークアイテム単位で編集や閲覧権限を設定できるようになりました。これにより他組織/他会社のチームと共同でプロジェクトを運用する場合にプロジェクトを分割する必要がなくなり、プロジェクトの一元管理が可能になりました。
ワークアイテムと成果物の関連付け
ワークアイテムにファイルを添付したり、URLを張り付けて成果物を表示するなど、ワークアイテムと各成果物を直接関連付けることができるようになりました。成果物の管理ができるようになることに加え、文書での説明では分かりにくい内容を表などで補足することにより、関係者間で共通認識を取りやすくする効果も期待できます。
Markdown 形式で記載したデータのプレビュー表示
アイテムタイプに図や表、段落などの情報を表現できるようになりました。Markdownという記法を用いて今までの文字列だけでは表せない多彩な情報を表せるようになりました。専用のエディタでプレビュー表示もできるため、文書を記載しながら確認する事もできます。
フィールドの計算式 [Professional Editionのみ]
フィールドの値を独自の計算式で算出できるようになりました。例えば「内製、委託先工数、その他費用などから、全体の費用を算出する」など、今まではExcelなど他のアプリケーションに出力してから算出していたところを、TimeTracker NXの直観的なエディタ上の操作で実現できるようになりました。
タスクレベルでのピボット分析 [Professional Editionのみ]
今までのピボット分析よりさらに細かい粒度であるタスク単位で分析できるようになりました。タスク単位で分析できるようになり、カスタムフィールドの値も集計することができます。
工数やコストの他に不具合件数などをプロジェクト別に集計するなど、活用が広がります。
残り作業時間の自動算出 [Professional Editionのみ]
「残り作業時間」フィールドの値を、実績から自動的に算出できるようになりました。実績工数と進捗率を毎日反映するだけで手軽に残り残り作業時間がわかるため、リソースの負荷状況を機械的に算出可能になります。
プロジェクト横断画面からのエクスポート
プロジェクト横断画面で表示するデータをコピー&ペーストで取得できるようになりました。画面上で分析をするだけでなく、そのデータを報告書にそのまま活用したり、他のアプリケーションの入力情報にすることができます。
その他
最新のデータベースサーバーであるMicrosoft SQL Server 2019に対応しました。
改善項目
Admin
- システムフィールドの表示名称を変更できるようにしました。英語版をお使いの場合など、各ユーザー殿の環境に合わせて設定できます。
分析
- リソース負荷の表示権限に「所属組織以下のデータ」を設定した時の表示方法を変更しました。
- 変更前:同じ組織に所属するメンバでも、他プロジェクト分はまとめた工数で表示。
- 変更後:同じ組織に所属するメンバは、他プロジェクトでも個別のリソース負荷を表示。
修正点
以下の不具合等を修正し、問題を解消しました。
タイムシート
- タイムシートで親アイテムをドラッグ&ドロップし、実績を入力するアイテムを選択するとエラーが発生する場合がある
- 他人のタイムシートを開いた際に実績ロックの期間が対象ユーザーの設定期間とずれる場合がある
- ユーザーの期間指定で実績ロックされたアイテムをロック期間外の日にコピー&ペーストすると、その実績もロック状態になる
プロジェクト
- サーバーとクライアントのタイムゾーンが異なる場合、ガントチャートでイナズマ線が表示されない場合がある
ピボット分析
- ピボット分析のフィルタ対象選択ビューで大量のプロジェクトを登録済み状態から追加操作を行うとエラーが発生する場合がある
上記を含め、合計40件近くに及ぶ操作性改善・品質向上を行いました。