現象
セットアップタイプ「高速」でセットアップ時、SQL Serverのインストール途中でエラーが発生したり、インストールが終わらないといった事象が発生します。
原因
OSのバージョンにより、 .NET Framework 3.5 が有効化されていないため発生します。
対策
.NET Framework 3.5 を有効化することで、本事象を回避できます。.NET Frameworkの有効化手順は以下のとおりです。
.NET Framework 3.5の有効化手順
.NET Framework 3.5を有効化するには、以下の2つの方法があります。通常は1の方法で実施しますが、何らかの要因で失敗した場合は2の方法で実施してください。
1. コントロールパネルから .NET Framework 3.5を有効化する
通常は本手順で実施してください。マウス操作のみで実施することができます。
1. [コントロールパネル]-[プログラム]-[プログラムと機能]で[Windowsの機能の有効化または無効化]をクリックする。
2. [役割と機能の追加ウィザード]が起動し[開始する前に]が表示されるので、[次へ]をクリックする。
3. [インストールと種類の選択]画面で「役割ベースまたは機能ベースのインストール」を選択し、[次へ]をクリックする。
4. [対象サーバーの選択]画面で以下の項目を選択し、[次へ]をクリックする。
1. 「サーバープールからサーバーを選択」
2.[サーバープール]に表示されたインストールするサーバーマシンの名前
5. [サーバーの役割の選択]画面で[次へ]をクリックする。
6. [機能の選択]画面で[.NET Framework 3.5 Features]にチェックして、[次へ]をクリックする。
7. [インストールオプションの確認]画面では「必要に応じて対象サーバーを自動的に再起動する」にチェックして、[インストール]をクリックする。自動的に再起動してもよいか確認のダイアログが表示されるので、[はい]をクリックする。
8. [インストールの進行状況]画面で、[機能のインストール]にてインストールが正常に完了したことを確認して、[閉じる]をクリックする。
2. コマンドプロンプトから .NET Framework 3.5を有効化する
コントロールパネルから有効化できなかった場合は本手順で実施します。本手順では、OSのインストールディスクが必要となります。
1. 対象OSのインストールディスクを用意します。
2. インストールディスクをディスクドライブに入れます。
3. コマンドプロンプトで以下のコマンドを入力します。
DISM /Online /Enable-Feature /FeatureName:NetFx3 /All /LimitAccess /Source:d:\sources\sxs
※コマンドはディスクドライブがDドライブの場合を想定しています。環境に合わせて"d:"の箇所を変更してください。