同一サーバー上に複数のTimeTracker NXの利用環境を構築する

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概要

複数の部署で独自に運用していたTimeTracker NX(Web版)を、サーバーの老朽化に伴い一つのサーバーに集約するなど、同一のサーバーで複数のTimeTracker NXの環境を利用することができます。

TimeTracker NXのインストーラーを利用しても、一つの環境しか構築することはできませんが、本ページで紹介する手順にて手動で追加することで、一つのサーバーに複数のTimeTracker NXの環境を構築し、運用することができます。 

 

前提条件

本手順は、対象となるサーバーが以下の状態にあることを前提として行います。

  • SQL Server Management Studioがインストールされていること。
  • デスクトップ版と併用する場合は、事前にデスクトップ版の環境が構築されていること。

 

構築手順(概要)

同一サーバー上に複数のTimeTracker NXの利用環境を作成する手順の流れを紹介します。
 
  1. TimeTracker NXのデータベースを作成する 
    追加環境用のTimeTracker NXのデータベースを作成します。
  2. プログラムを複製する 
    既存のTimeTracker NXのプログラムを複製して、新しい環境で使うTimeTracker NXのプログラムとして利用します。
  3. IISを操作するWindowsアカウントにアクセス権限を付与する 
    TimeTracker NXのプログラムファイルに、IISを操作するWindowsアカウントがそのファイルなどを更新できるようにアクセス権限を付与します。
  4. 複製したプログラムの環境を設定する 
    複製したプログラムをTimeTrackerNXとして利用できるように環境を設定します。
  5. IISにアプリケーションを追加する 
    複製したプログラムをWebアプリケーションとしてIISに追加します。
  6. TimeTracker NXのセットアップを実行する 
    追加したTimeTracker NXのシステム全体の設定(初期設定)を行います。

 

構築手順(詳細)

上記の構築手順(概要)に合わせ、その詳細な手順を紹介します。
 

1.TimeTracker NXのデータベースを作成する

1-1 SQL Server Management Studioを起動し、TimeTracker NX用のデータベースに接続する。 
※SQL Serverのインストール時に指定した管理者ユーザーでログインします。

1-2 画面左の[オブジェクトエクスプローラー]のツリーを開き、[データベース]を選択する。

1-3 [データベース]を選択した状態で右クリックする。

1-4 表示されたメニューから[新しいデータベース]を選択する。 
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1-5 [新しいデータベース]ダイアログの[データベース名]に任意の名前を入力し、[OK]ボタンをクリックする。 
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1-6 画面左の[オブジェクトエクスプローラー]のツリーにて、手順1-5で定義した「データベース名」を選択する。

1-7 「データベース名」を選択した状態で右クリックする。

1-8 表示されたメニューから[プロパティ]を選択する。 
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1-9[データベースのプロパティ]ダイアログの[ページの選択]‐[オプション]をクリックする。 

1-10[その他のオプション]で以下のように項目を設定し、[OK]ボタンをクリックする。

・Is Read Commited Snapshot On :「True」に設定する。
・スナップショット分離を許可 :「True」に設定する。
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※SQL Server 2008の環境では上記の方法で設定ができないため、以下の手順でクエリを実行します。

1.データベースを選択した状態で右クリックし、[新しいクエリ]を選択する。
2.以下のコマンドをクエリの入力箇所に入力する。

ALTER DATABASE 手順1-5で指定したデータベース名 
SET ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATION ON 
 
ALTER DATABASE 手順1-5で指定したデータベース名   
SET READ_COMMITTED_SNAPSHOT ON 


3.[実行]ボタンをクリックする。

 

2.プログラムを複製する

2-1 既存のWeb版をインストールしたフォルダをコピーして、別のWeb版のプログラムフォルダを作成する。 
※コピー先、コピーしたフォルダ名は任意です。
Web版の既定のインストールフォルダは以下になります。 

C:\Program Files\DENSO CREATE\TimeTrakerNX
※TimeTrackerNXフォルダがコピー対象になります。
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2-2 コピーしたフォルダ内にあるApp_Dataフォルダ内のLogsフォルダを削除する。
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2-3 デスクトップ版を併用する場合は、App_Dataフォルダ内のTimeTracker.configを削除する。

 コピー元のサーバ設定ファイルが残っていた場合、複数のWeb版が同一のデスクトップ版を参照することになり、データを破壊する可能性があります。そのため必ずサーバ設定ファイルは削除します。

 

3.IISを操作するWindowsアカウントにアクセス権限を付与する

以下のフォルダやファイルに対して、本手順を実施します。

・App_Data フォルダ
・TTSync.json ファイル

3-1 対象のフォルダやファイルを選択した状態で右クリックする。

3-2 表示されたメニューから[プロパティ]を選択する。

3-3 表示されたダイアログで[セキュリティ]タブを選択し、[編集]をクリックする。

3-4 [App_Dataのアクセス許可]ダイアログで、[グループ名またはユーザー名]の「IIS_IUSRS」を選択する。

※「IIS_IUSRS」が存在しない場合は[追加]をクリックし、[選択するオブジェクト名を入力してください]に「IIS_IUSRS」を入力して、[OK]ボタンで追加する。
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3-5 [アクセス許可]で「変更」の[許可]にチェックを入れる。
  [拒否]にチェックが入っている場合はチェックを外す。

3-6 [OK]をクリックする。 

 

4.複製したプログラムの環境を設定する

4-1 プログラムフォルダ内のサーバ設定ファイル(Web.config)をメモ帳などのテキストエディタで開く。

4-2 「RedisDBNumber」のvalue値を、他のWebアプリケーション(既存のWeb版を含む)が使用していない値に設定する(値域:0~15)。

※既存のWeb版の「RedisDBNumber」は、その既存のプログラムフォルダ内にあるWeb.configを開いて確認します。
インストール時のデフォルトの値は0です。 
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4-3 「Initial Catalog」の値を手順1-5で作成したデータベース名に設定する。
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4-4 プログラムフォルダ内のTimeTracker連携設定ファイル(TTSync.json)をメモ帳などのテキストエディタで開く。

4-5 「isAutoSync」の値を「False」に設定する。
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4-6 デスクトップ版と連携する場合は、連携するデスクトップ版のサーバ設定ファイル(TimeTracker.config)を、App_Dataフォルダ内にコピーする。 

 複数のWebアプリケーションで、同じデスクトップ版のサーバ設定ファイル(TimeTracker.config)を利用した場合、デスクトップ版は複数のWeb版と同期し、データに不整合が生じます。そのような使い方は避けてください。

 

5.IISにアプリケーションを追加する

5-1 IISマネージャーを起動する。

5-2 画面左の[接続]ツリーで[アプリケーションプール]を選択した状態で右クリックする。

5-3 表示されたメニューから[アプリケーション プールの追加]を選択する。
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5-4 [アプリケーション プールの追加]ダイアログで、以下のとおり入力し、[OK]ボタンをクリックする。

・名前:任意
・.Net CLRバージョン:v4.×.×××××
・マネージパイプラインモード:結合
・アプリケーション プールを直ちに開始する:チェックする
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 他で利用中のアプリケーションプールを共通で利用した場合、動作が不安定になります。

5-5 画面左の[接続]ツリーにて、[コンピュータ名]-[サイト]-[Default Web Site]を選択した状態で右クリックする。

5-6 表示されたメニューから[アプリケーションの追加」を選択する。
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5-7 [アプリケーションの追加]ダイアログで以下のとおり入力し、[OK]ボタンをクリックする。

・エイリアス:任意の文字列
・アプリケーションプール:作成したアプリケーションプール
・物理パス:手順2で複製したプログラムの先頭フォルダ
・パススルー認証:設定しない
・プリロードの有効化:チェックしない
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6.TimeTracker NXのセットアップを実行する

6-1 ブラウザを起動し、以下のURLを入力する。

URL:サーバURL+ "/" +[エイリアスで指定した文字列]
※「エイリアス」は、手順5-7で入力したエイリアスです。
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6-2 セットアップウィザードに従いセットアップを行う。

6-3 セットアップが完了後、以下のURLからログインできることを確認する。

URL:サーバURL+ "/" +[エイリアスで指定した文字列]+ "/login"
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