はじめに
7/12に「TimeTracker NX 6.0」をリリースしました。
以下の新規機能・変更内容をご説明します。
新規機能
アイテム単位・期間指定で実績を集計
ピボット分析機能を強化し、より細かい単位で分析ができるようになりました。
アイテム単位で分析可能とするだけでなく、カスタムフィールドも対象とすることで、
さらに広い範囲で分析できるようになりました。
プロジェクトの振り返りなどで
「計画した費用を超過したアイテム」
「不具合分析や手戻りにかかった費用」
などの事実を見える化し、次開発にF/Bするなど、様々な用途でご利用頂けます。
詳細な説明は「こちらのページ」をご覧ください。
分析結果をグラフ・フィルタ表示
集計結果のフィルタやグラフ化により、データの可視化や分析を、より効率的に行えるようになりました。
フィルタ表示により必要な情報だけを表示し、グラフ化によりデータの傾向やパターンを素早く把握しましょう。
必要な範囲に絞って傾向やパターンを見つけることで、問題の発見や改善につながります。
詳細な説明は「こちらのページ」をご覧ください。
注意事項
本機能は、付属のデスクトップアプリケーション『TimeTracker Analytics』 で実現します。
- Professional Editoin の保守契約/年間ライセンスのユーザー様限定です。
- クライアントPCにインストールする必要があります。
- 本アプリケーションを利用するためには、専用のライセンスサーバー(外部サイトに配置)に
アクセスする必要があります。 - TimeTracker Analyticsのインストーラは、7/19から配布を開始する予定です。
SSOによりアカウント管理をより快適に
SAML認証によるSSO(シングルサインオン)を利用することで、他サービス(※)のログイン情報で TimeTracker NX にログインできます。
複数システムのログイン情報を管理する必要がなくなるため、作業効率を向上させることができます。
また、認証情報を一箇所に集約することで、パスワード忘れや流出がなくなります。
不正アクセスやセキュリティ違反を防ぐことができるため、セキュリティ管理においてもメリットがあります。
※SAML2.0に対応しています。
弊社ではMicrosoft Azure AD を対象に動作確認しています。
詳細な説明は「こちらのページ」をご覧ください。
SSO利用時の注意点(本機能を利用されない方は影響ございません)
TimeTracker NX はブラウザに URL を入力してアクセスします。
以下の方法でアクセスする場合、入力するURL はIISで設定したアプリケーションプール名と
『大文字/小文字含めて完全に一致』させてください。
詳細な条件や必要な対応は、
「SSO利用時は、TimeTracker NX にアクセスするURLは大文字/小文字含めて正確に入力してください」
を参照ください。
ワンクリックで自分専用のガントチャートを表示
リソースにアサインされたアイテムをワンクリックで表示することができるようになりました。
自分専用のガントチャートを表示し、効率的に作業を把握しましょう。
探したいアイテムがすぐに見つかる
以下のフィルタ条件を追加しました
ガントテーブルのフィルタ条件を強化
以下の項目でフィルタ条件を追加しました。
- アイテムタイプ、ステータス:複数条件を指定(下図)
- リソース割り当て:ユーザーグループも選択可能
アイテム検索もステータスやアイテムタイプの条件を指定
検索する条件を絞り込み、すぐに目的のアイテムを探せるようになります。
詳細な説明は「こちらのページ」をご覧ください。
小改善
ピボット分析のレポートに表示できるフィールドを拡充
以下のフィールドを追加しました。
- 「日付」「四半期」
- 「計画工数(人日)」 「計画工数(人月)」 「実績工数(人日)」 「計画工数(人月)」
- 「計画コスト(千円)」「実績コスト(千円)」
- プロジェクトコード
タイムシートの改善
視認性改善
タイムシート画面の視認性を向上させるため、以下の部分を調整しました。
- ①タイムシートのイベントエリアアイコンの色
- ②イベントエリア上のアイテムの選択時の枠線色
- ③作業実績のメモとタスク名を同時表示時の見た目
- ④休日に設定されている日の色
操作性改善
- すでに入力した実績をドラッグ&ドロップで期間を更新する時の操作性を改善。
ドラッグできないというストレスを減らします。 - Ctrlを押しながら実績を複製した場合、複製した作業実績が選択状態にならないようになりました。
アイテムの進捗管理対象外への変更が容易に
進捗率のフィールドを選択しないと管理方法を変更できませんでしたが、
どこからでも変更できるようになりました。
アイテムプロパティの表示方法を切り替えられる
アイテム詳細画面でも Markdown形式 のビューを表示できるようになりました。
ユーザー様単位で設定を有効/無効を切り替えています。
WBSテンプレートでリーダーのみのコピーができるようになりました
WBSテンプレートのコピー対象に「リーダー」を追加しました。
その他
以下の改善を実施しました。
- アバター画像がユーザー選択ダイアログなどで表示されるようになります。
- グローバルナビでマウスホイールクリックで別タブ表示できるようになります。
- ワークアイテムの色変更メニューで現在の色が分かるようになります。
- システム管理権限のないユーザー様でも、 TimeTracker NX のバージョンがわかるようになります。
- TimeTracker NX サーバーの負荷軽減のため、クライアントPCからの通信を削減しました。
注意点:以下の影響があります。
- 影響がある機能:
ワークアイテム画面で、他のユーザーが変更した計画を自動で更新しません。(下図の赤枠)
タイムシート画面など他の画面では影響ございません。 - 発生条件:以下の2つのどちらがかの場合に発生します。
- 所属するメンバー数が1,000名以上のプロジェクト
- TimeTracker NX のブラウザ画面を30分以上立ち上げたたまま操作しない場合
→ 下図赤枠の警告が出ます。
- 復旧方法:
条件2の場合は、ブラウザ画面を再読み込みすることで更新を再開します。
- 影響がある機能:
- 複数アイテムのリソース割り当てをまとめて更新した場合や、ピボット分析で階層情報を出力したときの処理を高速化しました。
- ユーザーの所属組織変更時に、削除された組織はリストに表示されなくなります。
- Web APIを追加で公開。詳細は「Web APIリファレンス」を参照ください。
修正した不具合
以下の不具合を修正しました。
- 「タイムシート」→「ガントチャート」→「タイムシート」の順に画面を遷移した後、実績入力でエラーになる問題
- ユーザー一覧のインポートでユーザー削除しても、削除されない問題
- ステータスと連動した進捗率を計算式で参照している場合、進捗率が変わっても計算式に反映されない問題
- ガントテーブルの実績コストが計画コストを超過していても警告表示の赤字にならない問題